車下取り査定ガイド

車を高く売る方法や日常的なメンテナンス、カスタムパーツが買取価格に与える影響など査定を受ける前に知っておきたいこと。

テリオスキッドの下取り相場と買取市場動向

      2015/01/29

 古代ギリシャ語で「願いを叶える」という意味の名前がつけられているダイハツの「テリオスキッド」。ロマンチックな名称とは裏腹なSUV型の軽自動車であり、同規格同ジャンルとしては唯一5ドアを有していたモデルでもありました。

 軽自動車の小さなボディからは想像もつかないその剛性は、2002年の衝突安全性能評価において運転席で5つ星、助手席では6つ星を獲得するなど高い性能を誇っています。1998年に販売開始され13年以上もの間愛されてきたテリオスキッドですが、2012年をもって生産を終了となっています。中古車市場ではまだまだお目にかかることも出来ますが、気になる買い取り相場はどうなっているのでしょう。

 販売当初は「CL」と「エアロダウン」の2グレードで駆動方式も4WDのみというシンプルな構成でした。変化があったのは2000年からで、2WD車とともにカスタマイズモデルのカスタム系がラインアップされました。

 ノーマルモデルとカスタムの違いですが、後者にはエアロバンパーやアルミホイール、ローダウンサスペンションが採用となっています。更に上級グレードのカスタムXにはドアミラーターンランプ、キーフリーシステム、ABSといった標準装備で充実の内容となっています。

 SUVならではと言える特別仕様車があったテリオスキッド。ウインタースポーツブランドの「kissmark」とコラボレートしたモデルもその一つですね。最終的にはグレードもかなり集約されましたが、特にカスタム系は特別仕様車が多かった印象です。

 そのような歴史もあってか、やはりカスタム系の方に分があると言えるでしょう。標準装備から違いがあるので当然と言えば当然ですね。この手のタイプの車を選ぶ人は車に拘りを持った層が多いでしょうから、やはりカスタムのような装備が付いている方が支持されるでしょう。加えて4WDであることなども良い条件となりそうです。

 軽自動車の人気としてはそこまで高いとは言い難いですね。ジャンルがジャンルなだけに購買層も限られてしまいます。軽SUVと言えばジムニーが圧倒的な存在感を放っていることもあり、他の車種は少々出遅れていると言えそうです。そもそも軽SUV自体があまりメジャーではありませんから、テリオスキッドを高く売るのは厳しい面が多いでしょう。

 販売店の好みなどにもよるでしょうね。趣味性の高いSUVタイプの車などを苦手とする販売店の場合、査定に出したとしても本当の値打ちは引き出してもらえないかもしれません。テリオスキッドの様な趣味性の高い車の扱いが得意なお店や、流通ネットワークの広い買取専門店などを当たってみてはいかがでしょうか。

 主には街乗りとして乗用している方が多いと思われますが、SUVで4WD仕様もあることからオフロードでも難なく走行できます。ウインタースポーツに出かける際には、雪山での走行も多くなるでしょう。床下の状態に気をつけながら、悪路を走行した後のメンテナンスを定期的に心がけておきましょう。

 外観に惚れているユーザーも多い筈。存在感溢れる見た目はテリオスキッドの魅力の一つですので、査定前には磨くなどして最高の状態にしておいてあげましょう。外観が綺麗でも内装が…なんて事にはくれぐれもならない様に。外回りと同様に、室内も清潔な状態で査定にのぞむようにして下さい。装備品などはいうまでもなく、日頃から大切に取り扱って状態維持に努めたいですね。

 廃止されて2年以上が経過しており、特別な車というわけでもないため価値は下がる一方と思われます。マニアックな車だからと割り切って査定に望むのも良いですが、少しでも良い商談になるよう上述したポイントを参考にしてみてはいかがでしょう。

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