車下取り査定ガイド

車を高く売る方法や日常的なメンテナンス、カスタムパーツが買取価格に与える影響など査定を受ける前に知っておきたいこと。

トレジアの下取り相場と買取市場動向

      2014/12/16

 小型トールワゴンである「トレジア」はスバルが販売している車ですが、トヨタ「ラクティス」をベースにOEM供給を受けたものです。2代目ラクティスの姉妹車となるこの車は2010年11月に発売を開始しています。ダイハツ「クー」からのOEM供給を受けている「デックス」に次いで、登録車としては第2段のOEM供給モデルとなりました。

 全長は4mを切りスッキリとしているものの、車高は高めにとってあるため室内の広さは想像以上となっています。ラクティスには設定されないテレスコピックステアリングをほぼ全車に標準装備しているほか、パドルシフトやクルーズコントロール、ディスチャージヘッドランプなどがグレードにより標準装備となります。欧州仕様にはディーゼルモデルの設定もなされており、海外でも活躍しているモデルとなっています。

 現行モデルであり初代モデルのトレジアは、現在9種類のグレードが用意されています。全車にてCVTを搭載していますが、エンジンは1.3Lと1.5L、駆動方式はFFと4WDの各二種類が用意されます。高額なグレードですと213万円からですが、最安グレードでは156万円から購入することができます。

 昨年に初回車検を迎えた車両が多いと思いますが、通常初回車検前には売りが先行します。これは中古車市場での流通量増加を意味し、それなりの台数のトレジアが存在していることになるでしょう。更に本家であるラクティスを加えるとかなりの数になりますね。正直トレジア自体はそこまで多く出回っていませんが、ラクティスも一緒として考えると在庫の数は豊富に存在することになります。

 既に多く出回っており知名度、人気共に上々のラクティスですので、姉妹車であるトレジアが比べられた際は劣ってしまう印象を受けます。元々トヨタ車は中古車市場でも高値で取り引きされる人気メーカーでありますが、スバルはというと代表車の「レガシィ」など一部を除いては比較的安価なのが現状です。更にトレジア自体の人気は残念ながらあまり高くなく、名前すら知らない方もいるかもしれませんね。

 以上のことから査定額に関しても過度な期待はしない方が良いでしょう。外観ではトレジアの方が洗練された印象を受けるものの、中身に関してはラクティスと大きな違いはありません。それでは、外観がかっこいいトレジアが受けるのでは?と思われるかもしれませんが、そこでメーカーや車自体の知名度での差が出てきます。ブランド力に左右されるユーザーは少なくありません。ましてトヨタは自動車メーカーのトップといえる存在ですから、マイナーなイメージのスバルではどうしても分が悪くなってしまいます。

 とはいえ、何もしないでいればトレジアの価値は下がる一方。少しでも良い状態を維持して査定額を上げるのも、ユーザーであるあなた次第なのです。スポーツモデルに乗っている方は、荒い走行、無茶な運転をしていないでしょうか。ファミリカーとして常用している子育てユーザーも、走りっぱなしで整備や点検を忘れてはいませんか?そして査定を控える全ユーザーに言えることは、清掃を徹底して行っておくこと。室内の汚れ、シミなどは勿論、ボディの磨いて目立たなくなるような小傷まで綺麗にしておきましょう。

 ラクティスと比較し、手厳しい目で見られることも多いであろうトレジア。開発にはスバルも携わっているものの、OEMという前提があるためスバリストからの支持もあまり考えにくいかもしれません。様々な事情から苦戦を強いられることが予想されます。手放すことを決めているのであれば、少しでも状態が良好なうちに良い売却先を見つけた方が良いかもしれませんね。

 - スバル車の買取相場 ,