車下取り査定ガイド

車を高く売る方法や日常的なメンテナンス、カスタムパーツが買取価格に与える影響など査定を受ける前に知っておきたいこと。

スプラッシュの下取り相場と買取市場動向

      2015/01/14

 スズキ「スプラッシュ」は2008年に同社が海外戦略車としてヨーロッパで売り出した車種です。ハンガリーの工場で製造されている小型乗用車で、ヨーロッパでの人気から日本への輸入販売も決定しました。

 二代目のスイフトをベースにしており、当時スズキにはゼネラルモーターズが資本参加していたためにその欧州子会社にもOEM供給されていました。日本での販売を決定したものの、国内工場ではキャパシティに余裕がなかった事から輸入販売という形になったのです。

 欧州の安全基準が適用されている事から、安全性に関しては外国産コンパクトカーと比べても遜色ないものとなっています。一方で国産モデルでは重視されがちなインテリアの装備などはそこまで充実していませんので、スズキの車種ではありますがあくまでも「輸入車」という位置付けでしょうね。

 2014年8月で国内での販売は終了しています。販売当時のグレード展開は1種類のみでしたが、後に特別仕様車「リミテッド」を追加。いずれのグレードもFF仕様で1.2L、トランスミッションはCVTとなっています。最も高額だったリミテッドでも134万円からの提供でしたから、基本は安くて使い勝手の良いコンパクトカーということになるでしょう。

 スプラッシュは悪い車種ではありませんが、ターゲットとしてはスイフトに被っているでしょう。それなりのリーズナブルな価格で走行性の良い車種に乗りたい。それがスイフト、そしてスプラッシュの購買層になるのですが、スプラッシュに関しては如何せん知名度がそこまで高いものではありませんので、スイフトに比べると査定が厳しいものになってしまいます。

 車種そのものの装備で考えればスプラッシュとスイフトは大差ありませんが、日本の自動車販売事情を考えるとこの「知名度」という点はとても大きいものです。そのため、査定に関しては少々厳しいものが待っているかもしれません。

 更に国内ではすでに廃止となっているスプラッシュ。これ以上新車に近い状態のモデルは出てきませんから、時間が経てば経つ程劣化していくことになるでしょう。爆発的な人気を持ったモデルが廃止になれば希少性も高まりますが、スプラッシュの場合はむしろ不人気と言えるモデル。価値が低くなることはあっても高くなることは考えにくいでしょう。

 人気がないこともあって中古車市場でもあまり見かけることはありません。珠数不足なのであれば希少性も高まるのでは?と思うかもしれませんが、スプラッシュはそのような価値が期待出来る特別な車種というわけでもないのです。ごく一般的な大衆車であり、単に人気が伸びなかったから流通も少ない、と見るべきでしょうから、特別な価値を期待するのは難しいでしょう。

 スプラッシュはそもそもコンセプトが外国向けという事もあり、日本のユーザーが求めるものがあまりないものです。ナビなど世界共通の装備はともかく、細かいインテリアなどは犠牲にされてしまっている部分がありますので、日本のユーザーからするとスプラッシュではなくスイフトという選択肢となってしまうでしょう。

 そのため買取状況も苦戦が予想されるでしょうね。そうなるとやはり業者の事情を考え、少しでも高く売れるよう配慮しなければならないでしょう。日頃から丁寧に扱っておくことはもちろん、査定前にちょっと綺麗にしておくだけでも印象は変わるはずです。それだけで査定額が大きく変わるわけではありませんが、印象一つで商談の運び方もスムーズになるはず。“丁寧に扱われている”と伝わる状態で買取に望むことが大切なのです。

スプラッシュの下取り相場表

2014年8月時点におけるスプラッシュ主要グレードの下取り相場表です。

実際の下取り・買取価格は車の状態や色、走行距離などにより違ってきます。
参考情報としてご覧下さい。

グレード 駆動方式 2013 2012 2011 2010 2009 2008
スプラッシュ 2WD 36 30 26 22
スプラッシュ リミテッド 2WD 42 35
スプラッシュ 2WD 49 44 40

参考:toyota.jp ご購入サポート | 下取り参考価格情報 http://toyota.jp/service/tradein/dc/top

表示の価格はあくまでも参考価格です。
実際のスプラッシュの買取価格や下取り価格は市場の状況や車両の状態などによって変化します。

 - スズキ車の買取相場