車下取り査定ガイド

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SX4セダンの下取り相場と買取市場動向

      2015/01/05

 2006年に登場したスズキ「SX4」はフィアットとの共同開発で誕生し、ハッチバックとSUVとトールワゴンのそれぞれ中間に位置する珍しいモデルでした。スイフトと同じプラットフォームやエンジンを利用している事から、フィアットとの共同開発ではありますがスズキの面が色濃い一台と言えるでしょう。

 SX4の発売から一年ほど経過した2007年の3月にジュネーヴモーターショーで「SX4セダン」が発表され、日本では同年7月から発売されました。フロントグリルとフロントバンパーがセダン専用のデザインとなっているだけではなく、専用色が用意されている事からぱっと見るとSX4の派生車種とは思えない雰囲気となっています。

 特に大きいのはセダンという事で、後部でしょうね。ハッチバックではありませんから、SX4の独特のシルエットが一般的なものに変わっていると言えるでしょう。装備面ではキーレススタートシステムやフルオートエアコン、ABSにイモビライザーなどのほか、カーテンエアバッグやサイドエアバッグを備えています。

 登場当初のグレードは2種類で、「1.5F」が149万円、先に挙げた豪華な装備を持つ上級グレードが「1.5G」で165万円からとなっていました。2009年にはモノグレード化されて「1.5G」のみに。排気量は1.5L、4ATのFF、4ドアの5名定員はいずれのグレードも共通です。現在は2014年に廃止されたため中古車でしかお目にかかれないモデルになります。

 セダンモデルのSX4は中古車でもとにかく流通が少ない車です。2007年から約7年間販売されていたにも関わらず、ほとんど目にすることはありません。中古車で流通していないということは、新車でもあまり売れなかったということになるでしょう。即ち“不人気”だったと言わざるを得ません。

 SX4セダンは大容量トランクを装備しているのですが、SX4の人気はシルエットにもありました。どれにも属さないその特徴に魅了されていた人も多かったのですが、SX4セダンは言うまでもなくセダンです。見たまんまセダンですので、SX4の購買層とも異なってしまうのです。

 人気もそうなのですが、需要の面でも決して高くはありません。そもそもセダンモデルは昨今の事情からリセールに弱いことで知られていますが、SX4セダンも同様なのです。加えて不人気ということですから、尚更買取はシビアなものとなるでしょう。

 車自体は決して悪い車種ではありません。ヨーロッパテイストを感じさせ、さらには走行性能も申し分ないもので評価の方は悪いものではないのですが、そのような車種は他にもたくさんあるのです。

 SX4が高いアイデンティティを博していたのは、それらの走行性能に比べてどこに分類されるかわからないそのシルエットにもあったのです。ですがSX4セダンは洗練されているとはいえセダンはセダンです。洗練されているセダンは他にも豊富にありますから、SX4セダンでなくてはならない理由があまりないのです。

 総じてSX4の査定はかなり厳しいものとなってしまっています。人気があって希少であれば査定も良いものになるでしょうが、ただ人気がないがために全国的に在庫が無いだけですので、SX4セダンの買取査定はそれなりの結果を覚悟しなければならないでしょうね。

 例え年式が浅く、走行距離が伸びていない場合でも新車購入から考えれば損をする可能性が大きいかもしれません。ナンバーが付いた瞬間から驚く程値下がりする、という話もあるとか。その分中古車ではかなりお買い得なのかもしれませんね。最も、流通量が極めて少ないので優良物件に出会うことができればの話ですが・・・。

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