車下取り査定ガイド

車を高く売る方法や日常的なメンテナンス、カスタムパーツが買取価格に与える影響など査定を受ける前に知っておきたいこと。

シビックタイプRユーロの下取り相場と買取市場動向

      2016/05/03

 ホンダの車を語る上で「シビック」の存在は外せないでしょう。1972年に販売が開始されて以来、その名を変えずに現在まで親しまれている車でもあります。ホンダが世界に向けて発信するための基幹的な車ともいえるシビック。国内でこそ生産終了となっているものの、国外では未だ活発に取り引きされているようです。

 そんなシビックの派生型であるのが「シビックタイプR」。NSX、インテグラに続くタイプRシリーズとしては第3弾となりました。「走り」を大きなテーマとして掲げるホンダの代表作ともいえます。6代目以降のシビックに追加され、2009年には「シビックタイプRユーロ」として日本国内では台数限定で販売されました。

 「タイプR」とは知る人ぞ知る、レーシングモデルに近い設定として作られた正真正銘のスポーツグレード。象徴である赤いエンブレムは、タイプR以外のホンダ車に装着する人が次々とみられたことでも有名です。そんな熱狂的なファンにとって、台数限定でありながら「タイプRユーロ」の販売は待ち望んでいたものだったといえるでしょう。

 国内での状況ですが、タイプRとしては2007年から2010年8月にかけて3代目が販売されました。その間には2009年にタイプRユーロ、3代目タイプRの廃止後に登場したユーロがあります。タイプRユーロはいずれも台数限定の販売となっており、2012年に販売終了となっています。

 ユーロに関しては限定販売ということもあり、査定相場といっても若干ばらつきが見られるようです。マニアックな車のため実際の査定例も多くありません。通常の車とは違い、特殊な事情が加味されるのが特徴となるでしょう。

 当時の新車価格は298万円。駆動方式はFF、トランスミッションはMTのみです。本格スポーツモデルで価格もそれなりにするため、購買層は極めて限定的です。販売自体が台数限定なので当然ですが。このような車は売却場所によって査定額に差があることも知っておいた方が良さそうです。

 ディーラーでの下取りや通常の販売店での査定ではなく、買取専門店やスポーツカー専門店の方が有利となるでしょう。また、世界的に需要がある車ですので、国外市場にも目を向けてみると更に高い査定額をのぞめるかもしれません。特に、買い取り専門業者であれば、海外輸出や国外への流通ネットワークをもつ業者も存在します。

 国内市場においての評価のみにとどまる下取り査定では、シビックの真の価値が評価されないということもあるでしょう。ユーロなどのこだわりの強い車であるなら尚更、その車の本当の価値を見出してくれるお店選びが重要といえます。エコカーや大衆向けでないというデメリットを払拭するには、この手の車を専門に取り扱う販売店、または買い取り専門店などを中心に査定にのぞみましょう。

 この手の車の場合は修復歴があることも少なくないようです。車の系統から考えても当たり前かもしれませんが、当然修復歴のない場合の方が高く売ることができます。この点は通常の車であっても言えることですね。修復歴がある場合は、やはり海外などのルートを頼った方が良いかもしれませんね。

 限定車であり同ジャンルでは人気も高いシビックタイプRユーロ。希少性の観点から言えば、その価値を理解してくれる業者であれば高額査定も期待できるでしょう。カスタマイズの需要もありますから、足回りやエアロ、ホイールなど程度次第ではプラス査定も望めるのではないでしょうか。走行性能の状態もポイント。最も売りとなる部分ですから、基本性能は保っておきたいですね。

 国内だけでは厳しい事情もありますが、様々な手段でユーロを高く売ることはできるはずです。安易に手放すともったいないので、上述した事情を元に売却先を検討してみてはいかがでしょうか。

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