車下取り査定ガイド

車を高く売る方法や日常的なメンテナンス、カスタムパーツが買取価格に与える影響など査定を受ける前に知っておきたいこと。

ゼストの下取り相場と買取市場動向

      2014/10/24

 2006年に誕生したホンダの軽自動車といえば「ゼスト」ですね。4代目のライフと同じプラットフォームをもち、ライフとは好対照に位置していたモデルと言えます。ゼストにはノーマルタイプと「スパーク」と呼ばれるスポーツタイプが存在しており、スパークを中心に売られていたことからゼストのイメージ=スパークという人もいるでしょうね。

 ゼストの魅力は軽自動車でありながら、低床構造による高い室内空間を保っていることがあげられます。ファミリー層を狙うのには当たり前と感じるかもしれませんが、乗ってみるとその快適さが分かるはずです。また、走りの性能も優秀で、低燃費、静かな走り、振動の少なさなどどれをとっても満足のいく車といえるでしょう。更に注目したいのがボディの剛性能。普通車と比べても決して劣らない頑丈さ、衝突安全性能を兼ね備えています。

 ゼストは現在生産・販売が終了となっており、中古車でのみお目にかかることができます。初代であり最終モデルとなったゼストですが、廃止になるまで様々なグレードがラインアップされてきました。上質な装備を施した特別仕様車なども含めて買取事情をみていきたいとおもいます。

 先述したように、ゼストは基本的にスパーク推しで売られていたモデルです。このためノーマルタイプの方が全体的に分が悪くなるでしょう。男性ユーザーも取り込む狙いがあるゼスト。見た目も男性的なスパークに偏るのは致し方なく、ノーマルはやや劣勢となりそうです。同社にはライフの存在もありますから、可愛い車ならライフ、かっこいい車ならスパークといった風に、ノーマルゼストは微妙な立ち位置だったことも考えられます。

 また、廃止されて一定の月日が経過しています。2012年6月で生産を終えており、11月には完全に販売を終了しています。その当時新しかったゼストも2年ほどが経過することとなり、これ以降も古くなる一方です。年式が古くなるとグレードごとの差異もあまりなくなるため、いくら特別仕様車といっても思ったように値がつかなくなるかもしれません。

 車自体の古さに加え、競合車種にはスズキの「ワゴンR」やダイハツの「ムーヴ」といった超人気車種が揃っています。似た様なジャンルの軽自動車なら人気がある方を選ぶユーザーが多いのは当然で、業者としてもそうなる傾向にあるでしょう。従って、ゼストを高値で買い取りたいと思うお店は少ないと考えられます。

 とはいえ、経済的な軽自動車ですから需要がないわけではありません。軽自動車は昨今の自動車業界では重要な位置に立っており、なくてはならない存在なのです。ゼストも場所を選べば必ず需要が望めますし、特に状態の良い車両であればそれなりの値段で買い取ってもらえるのではないでしょうか。地方など車が日常生活に必要不可欠な場は多くあります。小型で取り回しの良い、コストパフォーマンスも抜群な軽自動車は需要の高さが武器となるでしょう。

 内外装を綺麗に保っておくこと、特別仕様車であればその装備品の状態も維持しておきましょう。ナビやETCなど実用的な装備品もあれば◎。2008年12月にマイナーチェンジを行っているため、これ以降のモデルの方が有利となるでしょう。

 下取りにこだわらないのであれば、いくつかの買い取り専門店でも査定してもらい、できるだけ良心的な価格を提示してもらえる所を根気よく探しましょう。売却先を安易に決めてしまわないことも、高額査定への一歩となるに違いありません。

ゼストの下取り相場表

2014年4月時点におけるゼスト主要グレードの下取り相場表です。

実際の下取り・買取価格は車の状態や色、走行距離などにより違ってきます。
参考情報としてご覧下さい。

グレード 駆動方式 2012 2011 2010 2009 2008 2007 2006
N 2WD 25 21
N 4WD 29 24
スポーツWターボ 2WD 44 47 30
スポーツWターボ 4WD 56 47 40
D 2WD 53 50 46 40 34 29
D 4WD 73 68 63 55 48 40
スポーツG 2WD 39 33
スポーツG 4WD 52 44

参考:toyota.jp ご購入サポート | 下取り参考価格情報 http://toyota.jp/service/tradein/dc/top

表示の価格はあくまでも参考価格です。
実際のゼストの買取価格や下取り価格は市場の状況や車両の状態などによって変化します。

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