車下取り査定ガイド

車を高く売る方法や日常的なメンテナンス、カスタムパーツが買取価格に与える影響など査定を受ける前に知っておきたいこと。

パレットの下取り相場と買取市場動向

   

パレットの買取市場動向

 ダイハツ「タント」の対抗車としてスズキが販売していたモデルが「パレット」です。タントと同じくトール型ワゴンの軽自動車として開発されました。狙い通り売れ行きは順調で、2010年のある期間での新車販売台数ではトップ3にも名を連ねていた実力があります。

 パレットの販売が始まったのは2008年。後席両側スライドドアは、ボンネット型軽自動車としては初めての採用となりました。2012年にはマツダへ「フレアワゴン」としてOEM供給も実施。その後は後継車種として「スペーシア」が登場し、一代限りでの幕引きとなりました。

 タントの対抗馬だけあって実用性や利便性は高く、廃止されたものの需要の高いモデルであったと言えます。キーレスプッシュスタートシステムやオートライトシステム、フルオートエアコンといった上質装備がほとんどのグレードに装備されるなど内容も充実していました。軽自動車の中でも決して人気は低くなく、むしろ高いモデルだったといえるでしょうね。

 スペーシアが役目を後任したこともあり、査定相場価格はそれほど高くはないでしょう。状態の良いものであればそれなりの価格がつくでしょうが、悪い場合だとマイナス幅も大きくなりそうです。買取価格の期待出来る条件としては両側電動スライドドア仕様のものや、2012年発売で年式の新しいアイドリングストップ搭載車などでしょうか。

 カスタマイズ需要が高いモデルではありませんから、派手なドレスアップは避けた方が良いでしょう。ナビなどの実用性の高い装備品が無難。女性が乗ることも多いと思いますから、室内の美しさも問われてくるでしょうね。禁煙車などインテリアの綺麗なモデルが高く評価されそうです。

 軽自動車は中古車市場でも人気が高いため、買取でも有利になることが多いとされます。実際にはどんな状態でも有利というわけには当然いきません。中でも気をつけたいのが売却方法で、自動車販売店での下取りにこだわっている人は要注意。こちら側からすれば“下取り”ですが、販売店側からすれば“下取り”も単なる“買い取り”の一種にすぎません。車を買うから高く引き取ってもらえるというのは、あくまで売却する側の勝手な思い込みといっても過言ではありません。

 また、軽自動車という激戦ジャンルであり相場変動の激しいパレットの様なタイプの車は、数も溢れており在庫を抱えるリスクもつきまといます。自身に不利となる取り引きは誰でもしたくないものです。販売店での下取りにこだわっている貴方、少し考え方を切り替えて買い取り専門店も含めた買い取りのみの検討もお勧めします。

 使い勝手の良さや居住空間の充実さで人気のパレットは、ファミリー層がユーザーである場合も多いのではないでしょうか。小さなお子様連れの方は、室内での飲食などにも気をつけなくてはなりません。使用感がひしひしと伝わるような頑固な汚れやシミは極力避けたいもの。ベビーカーなどの積み下ろしも傷が付き易い場面かと思うので、丁寧に行うようにしましょう。当然ではありますが、定期的な整備などは欠かさずにしておきましょう。

 廃止されたこともあって、今後は相場価格の下落が予想されます。希少性のあるモデルでもありませんから、あまり古くならないうち、走行距離が伸びないうちに売却するのも有効かもしれませんね。他には年度末など少しでも高く買い取ってくれそうなタイミングでお店に向かう、できるだけ多くの店で査定してもらって高値で手放せる場所を探すなど様々な方法が必要かもしれません。

パレットの下取り相場表

2016年10月時点におけるパレット主要グレードの下取り相場表です。

実際の下取り・買取価格は車の状態や色、走行距離などにより違ってきます。
参考情報としてご覧下さい。

グレード 駆動方式 2013 2012 2011 2010 2009 2008
G 2WD 27 25
G 4WD 38 34
G 2WD 38 33
G 4WD 49 43
X 2WD 58 55 48 43 37
X 4WD 71 68 61 55 48
リミテッドⅡ 2WD 59 56 54
リミテッドⅡ 4WD 73 69 66

参考:toyota.jp ご購入サポート | 下取り参考価格情報 http://toyota.jp/service/tradein/dc/top

表示の価格はあくまでも参考価格です。
実際のパレットの買取価格や下取り価格は市場の状況や車両の状態などによって変化します。

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