車下取り査定ガイド

車を高く売る方法や日常的なメンテナンス、カスタムパーツが買取価格に与える影響など査定を受ける前に知っておきたいこと。

FJクルーザーの下取り相場と買取市場動向

   

 2006年から製造されているトヨタのFJクルーザー。個性的なシルエットを持っているビッグサイズのSUVで、当初は北米市場専用車種として販売されていました。非常に高い人気を博したことから2010年12月より日本国内でも販売されるようになりました。

 丸型のヘッドライトや屋根の部分だけ色が違うポップなデザインとは裏腹に、4.0L、V6エンジンを搭載した276psを誇る素晴らしい性能を持っているのがFJクルーザーです。全長は4670mmですが、全幅が1905mmとかなり大きく、日本の道路事情ではしばし困る事もあるかもしれませんね。観音開きのリアハッチも個性に磨きがかかっており、トランクルームは全面防水仕様で利便性も高いモデルです。そんなFJクルーザーの買取事情を見てみるとしましょう。

 現在ラインナップされているグレードは4つですが、最廉価のベースグレードで315万円、最上級のオフロードパッケージは337万円での提供となっています。排気量は全て同じであり、駆動方式も全てパートタイムの4WDとなっていますので、異なるのは内装などの装備面になります。登場から間もない事もあるのですが、買取価格はかなりのものが期待出来ます。

 もともとオフロード車は一部で高い人気を博しています。昨年末に初回車検を迎えたばかりのユーザーも多いでしょうが、中古車市場ではまだそこまで流通しているわけではありません。グレード別で見ると、市場ではベースグレードとともにカラーパッケージが多く見られます。
 
 ボディカラーですが定番のホワイトやブラックが中古車で多い一方、人気の色をあげるとイエローやブルーといったポップで鮮やかなカラーになります。FJクルーザーの個性的な外観との相性が良く、さほど多く流通していない点も高額査定へ繋がるでしょう。2012年に登場した海外モデルのラディアンレッドは、日本にもかなり逆輸入されたとか。
 
 装備に関してはそれなりに反映されるでしょう。ナビはもちろんですがホイールなどのドレスアップパーツもしっかりと価格に反映されるでしょうね。これはやはり希少価値の高い人気車種という点が理由になります。人気のない車種ですとドレスアップもほとんど査定に影響されなかったりするのですが、FJクルーザーの場合ニーズに対してまだまだ在庫が少ない状況です。

 北米市場では2006年から投入されていましたが、その際に並行輸入をしたユーザーや業者も少なくないほどの人気ぶりでした。最近になってちらほら見かけるようになったものの、新車価格では手が出ない人も多いでしょう。そこで中古車市場に買い手が殺到しているのです。
 
 それだけ高い需要を誇っている一台ですが、日本に登場したのは2010年の12月、まだまだ登場から間もない事もありますので、中古車市場を見ても絶対数そのものが少ないのです。それにも関わらずニーズが高いですから、FJクルーザーは絶好の売り手市場にありますので、思わぬ高額査定をゲットする事が出来るでしょう。

 車を買い取ってもらう場合、車単体の価値はもちろんですが、市場で比較した際の価値も大事になってきます。このFJクルーザーは競合車種が少ないため、「FJクルーザーでなければならない」という人が多いのです。言うなれば高く売れる条件が揃っている車種でもあるのです。FJクルーザーの購入を考えている人も、「中古車でなければならない」のではなく、「FJクルーザーが欲しい」と思っている人が多いのです。

 中古車ショップにとっては喉から手が出るほど欲しい車種なのですから、買取価格が高いのも頷ける話でしょう。初回車検を迎えたものの、手放さないユーザーも珍しくないはずです。このことからも、FJクルーザーは当分の間高価買取が見込めると考えられます。グレードごとに突出しているものもないので、全てのモデルでそれなりの買取額がつくことでしょう。
 
 高額査定とはいうものの、現在のFJクルーザーのオーナーもすぐには手放すつもりのない方ばかりでしょう。だからこそ、中古車市場が白熱しているのですが。

 - トヨタ車の買取相場