車下取り査定ガイド

車を高く売る方法や日常的なメンテナンス、カスタムパーツが買取価格に与える影響など査定を受ける前に知っておきたいこと。

ピクシススペースの下取り相場と買取市場動向

   

 ピクシススペース(PIXIS SPACE)は、2011年9月26日に発売されたトヨタ初の軽自動車です。ダイハツが製造しており、ダイハツ・ムーヴコンテのOEM版となっています。昨今若者の車離れで自動車の販売数は伸び悩んでいますが、軽自動車はいまだに需要があります。人気の軽自動車をラインナップに加えるべく、トヨタは子会社のダイハツからOEMで調達したのです。ピクシススペースは、2490mmのロングホイールベースと2000mmの室内長などから、大人4人が十分にくつろげる室内空間とラゲージスペースが特徴です。

 エンジンは、NAとインタークーラーターボ付きの2種類あり、全車にCVTが組み合わされています。これにより、滑らかな走りと低燃費が実現されているのです。また、エンブレム類以外はムーヴコンテ・ムーヴコンテカスタムと装備内容・保証内容も含めて同一です。さらに、2012年4月10日には一部改良され、燃焼効率の向上やエネルギーロスの低減が図られています。

 正直なところ、名前も初めて聞いたという方が多いのではないでしょうか。長らく軽自動車の販売に手を付けなかったトヨタですが、販売店からの要望もありダイハツから供給する形をとったようです。とはいえ大々的に売り出しているわけではなく、ダイハツへの影響を考えても今後メインの一台になることは考えにくいでしょう。従って人気や知名度という点では期待できそうにありません。
 
 一方供給元の車であるムーヴコンテはご存知「ムーヴ」の派生車種として知られる人気車種です。名前だけで比較されると圧倒的に弱い印象ですが、トヨタというブランドがついていることを考えると一定の需要はあるようにも思います。また、将来的にトヨタが軽自動車にさらに手をつけるのであれば、知名度も多少は上がるかもしれません。
 
 トヨタ自体が積極的に売りにだそうとしているわけではないため、今後の中古車需要も安定しているとは言えないようです。実際に中古車の流通量も非常に少ないのが現状。今年で3年目になり初回車検を迎える手前なので少しは数が増えるでしょうか。車だけで見ればムーヴコンテとほぼ同じということで、高いニーズが期待できるように思えますが。ならばムーヴコンテを買う・・・というのが自然の流れとも考えられますね。

 グレード別で査定の違いを挙げるとするならば、カスタム系の方が高く買い取ってもらえるでしょう。というのも、単純に新車価格で高値なのがこちらのシリーズで、RSの4WDが166万円と一番高額になるため自然と高値での取り引きになりやすいでしょう。おそらく他のグレードも新車価格に準じた査定で、高いアドバンテージを持つグレードはないでしょう。

 さらに年式や走行距離に準じて査定額が決まるという、一般的な車と同じような査定事情となるでしょう。年式に関しては初回車検間近ということでさほど古くはありませんが、この時期は査定相場に影響を与えるターニングポイントとなることを覚えておきましょう。初回車検前に車を手放そうという人は珍しくありません。買い替えを考えるユーザーが増える時期ですので、中古車での珠数が増えることが予想されます。

 珠数が増えれば当然相場は変動しますので、特に査定に不利な状況になりやすいことを理解しておきましょう。もちろん車両そのものの状態が一番大切ですが、相場価格も立派な査定基準になるので気をつけなくてはなりません。

 トヨタにしては珍しいとてもマイナーな車ですが、車両自体は実用性のある軽自動車です。ポイントは安易に下取りなどに手を出さないこと。できるだけ多くの業者で見積もりしてもらい、競合させることも商談を有利に進める上で重要になります。

 - トヨタ車の買取相場